豊洲、新橋、日本橋

連日話題沸騰の豊洲新市場辺りを見てみたくなって、家を出た。

当初の計画なら、再来月に移転ということになっていたのだから当たり前だけど
何もかも新しい♪♪ピッカピカの一年生~♪♪という感じだった。
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現場を見て確信したのは、小池都知事の腹の中にも移転中止の選択肢はないだろう、ということ。
オリンピックに間に合わないと騒がれている環状2号線も
移転が数か月遅れても何とか間に合うような根回しがされているに違いない。
なんて甘いかしら?

お台場海浜公園でお弁当を食べて、ゆりかもめで新橋へ。

新橋から銀座へ出て、京橋へ。

そして、京橋でショッキングな光景を目にしてしまった。

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社会人としての第一歩を踏み出した思い出深いビルが、とうとう取り壊されるみたいだ。

在職中に別のビルに移ったけれど、ここはずっと心の拠り所のひとつだった。
銀座に行った帰りにここの前を通り、日本橋に来たついでに京橋まで足を延してここを眺めた。
周囲がどんどん変わる中で、よく今まで頑張ってくれたと思う。
同期の友だち、上司、先輩たちの面々が目に浮かび、思い出の数々が脳裡を過った。
悲しいけど、仕方ないんだね。

日本橋に向かってさらに進んでいくと…
あれ!? ここ... ブリヂストンだったよね...
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ブリヂストンもなくなっていた。

知り合いのスペイン人が「日本は建物をよく壊す」と言ったのを思い出した。

確かにそうかもしれない。
もちろん建物にもよるけれど、著名な建築家が手掛けた建物も結構なくなっている。
重要文化財とか世界遺産にでもならない限り、建物を残して中だけ改装というのはナイのだろう

木と紙の文化だから、コンクリートの建物にもさほどの執着がないのかな、と思ったりする。

京橋、日本橋界隈の古い建物がどんどん建て替えられて、街が変わっていく。

懐かしい街並みは、私の記憶の中に残るのみだ。







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# by linda-monda | 2016-09-25 22:01 | ダイアリー | Trackback | Comments(0)

寝しなの雨

お昼を食べた後、ソファーに寝っ転がると
どんよりとした灰色の大きな空が目の前に広がった。

灰色の中の水分が、昼前に比べてどんどん膨張しているような、重たそうな空だけど
やっぱり空っていいな、と思った。

タブレットで映画を観ていると、心地よい眠気と幸福感に満たされ始めたその時だ。

空の我慢が限界に達したのだろう、溜めこんだ水分を一気に放出した音がした。

いい音だ。
このまま、水の音を聞いていたい。
洗濯物のことなんか、思い出したくない。スルーしたい。
雨音の中で眠りに落ちたい。

しかし、午前中に干したたくさんの洗濯物を無視することはできなかった。

乾きやすい化繊や薄物を取り込んで家の中に干した。

ああ、無情な寝しなの雨よ。






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# by linda-monda | 2016-09-24 20:07 | ダイアリー | Trackback | Comments(0)

ちょっと甘いもの...

「ちょっと甘いもの食べたくなったから食べちゃおうかな」という叔母の言葉にギョッとした。

つい数分前まで、一緒に甘いものを食べていたのだ。

そうか、そういうことだったのか。
だから、食べ物をあげちゃいけないんだね。
食べたことを忘れて、あればあるだけ食べちゃうんだろう。

1年ぶりに叔母が居る介護施設に、従姉と一緒に行った。
従姉は初めてで、叔母とは10年以上会っていなかったそうだ。

従姉は、叔母が認知症だってわかっているのに
叔母の言ったことを信じて辻褄の合わない話に突っ込みを入れたり、問い詰めたりし
私はそんな従姉に「真に受けるな」と目で合図し、
「それ以上突っ込むな」と首を横に振ったりした。

一方叔母も、自分がおかしなことを言ったかもしれないと気付くらしく
「あれ、違った?」みたいなことを言って取り繕ったり、同調したりする。

そんな様子を見ていると、叔母は自分の今の状況を察知しているのではないか、
どこまで知っているんだろうか、と不思議な気持ちになってくる。

談話室でおしゃべりしながら、叔母は、おやつに出された小さなおはぎを二つ、
おみやげのバームクーヘンと栗羊羹を一切れずつ食べた。

部屋に戻って、余ったバームクーヘン2切れを「どこへ置く?」と聞くと
叔母は、ポロシャツの胸ポケットを指さして「ここに入れておく」と言った。
ベッド脇のサイドテーブルに置いておくと「持っていかれちゃう」から。

胸ポケットに入れると「わからないでしょ?」と誇らしげだ。
「わかるよ」と答えると
「あら、そう? じゃあ、ちょっと甘いもの食べたくなったから食べちゃおうかな」になった。

ついさっき食べたという事実を忘れただけでなく満腹感もないってことなのか。

「来る前は年内にもう一度ぐらい来ようと思ってたけど、そんな気が失せちゃった。
だって、すぐに忘れちゃうんだもんね」と帰りの電車で従姉が寂しそうに言った。

「すぐに忘れても、私たちが会いに来たことは、確実に叔母ちゃんの脳に
刺激を与えたんだよ、その刺激が大切なんだよ、だから、また来ようよ」と私は言った。

9歳上の従姉もだいぶ物忘れがひどくなった。
私も息子たちから「やばいな」と言われるようになった。

叔母の姿は、紛れもなく、何年か後の私たちの姿だ。







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# by linda-monda | 2016-09-23 21:30 | ダイアリー | Trackback | Comments(0)

呆けずに生きられるか?

いったいいつから、夕方の6時に薄暗くなったの?

一昨日? 一週間前?

だって、ついこの間まで、7時まで明るかったじゃない!?

気付いたら、こんなにも日が短くなっていた。

本当に、ついこの間まで、朝の4時半にはまぶしすぎる程明るくなって
夜は7時まで完璧に明るかったのに、なんなん?

さみしい...

さみしすぎるよ


これから60になって、70になって、もし80まで生きられるとして
季節の移り変わりや時の経過を、どう受け止めていくんだろうか。

まともな状態では無理だ。

呆けずにこの先の人生を生きることなんて、できるはずないじゃないか、と

夕暮れの帰り道で思った。


呆けるなんて絶対に嫌だって思ってたけど、それもアリかもしれない。







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# by linda-monda | 2016-09-13 21:12 | ダイアリー | Trackback | Comments(0)

活字より映像の日々

活字中毒とまではいかないものの、本の虫、ぐらいにはなっていたと思う。

通勤電車やバスの中でも、夜眠りにつく前も、いつも本を読んでいた。
いつも身近に数冊の本を置いていた。

ところが最近、タブレットが本に取って代わった。

観たい映画を眠っているうちにダウンロードしておき
翌日の通勤車中とお昼休みに観るという映像生活者になった。


ブログを書こうとPCの前に座っても、なかなか書けない日々が続いた。

書きたいことがないからか、感性が鈍ってきたのか、
はたまた年齢のせいであろうか、などと思っていたが、
そうか!そういうことか!とその原因がわかった。

活字よりも映像の生活になってから、文章を書けなくなったのだ。
きっと、そうだ。その理由が一番しっくりくる。

「タブレットで映画鑑賞」の他に、オリンピックのせいで
8月はテレビの前に居る時間も多かった。


今朝、久々に本を開いたら、小さな活字がかすんで見えた。

本を読むのも、タブレットにした方がいいのかな...








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# by linda-monda | 2016-09-01 22:56 | ダイアリー | Trackback | Comments(0)

この空の下

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写真にしてしまうと何の変哲もない空だけど
クリスマスツリーに飾る手で千切った綿のような形の雲が
規則的に点在しているのが面白くて思わずカメラを向けた。

「この雲一つない、真っ青な空にはいい加減うんざりですよ」と
30年ちょっと前、マドリッドのスパニッシュブルー一色の空を見上げながら
現地駐在の旅行会社の人が言ったのを思い出した。
あの時は、今はもういないチーコも一緒だったなぁ...

そうだな、確かに、空には雲があった方がいいなと、改めて思う。


川や海や山に隔てられることなく広がる空。

この空の下で、みな、何をしているんだろうか。

彼の国にいるルイジは、5日間のレースを無事終えて眠りを貪っているだろう。
日本時間の夜中の3時に電話が鳴り
「きつ過ぎて何も覚えてないけど、何とか完走したよ」と報告があった。

テレビでは、リオオリンピックの中継が行われている。

男子400メートル個人メドレーの決勝... 
着替えもせずにテレビの前に立つ私の目の前で
地球の反対側では、若者たちが勝負をかけて泳ぎ
君が代が流れ、日の丸が上がった。


参院選に初出馬したタレント議員の公約みたいで恥ずかしいけど

この空の下に生きる全ての人たちが
幸せだな、って感じる人生を送れたらいいな、って思う。

この世の中、あまりに酷いことが多すぎるからね。








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# by linda-monda | 2016-08-07 11:42 | ダイアリー | Trackback | Comments(0)

天気雨

これ、雪じゃないです。今日の午後の天気雨。

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何の用事があったか忘れたけどベランダに出てびっくり!

カンカンと照ったもっのすごくいいお天気の空の下で
雨がサーッと勢いよく降って、雨粒がきらきらと輝いていた。

天気雨って幻想的。

狐の嫁入りなんてことを考えた昔の人の想像力には脱帽だ。

存命なら115歳ぐらいであろう母の長兄である叔父は、狐の嫁入りを見たと言って
その時の情景を詳しく話してくれたことがある。

日本のデルス・ウザーラ、と彼のことを私はそう思っていた。
作り話やでたらめを言う人ではなかった。
だから、夢を見たか、本当に見たかのどちらかだと思っている。

天気雨。

もしかして、写真を撮るのに夢中になっている間に
下の道を狐の嫁入り行列が通っていたかもしれない...








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# by linda-monda | 2016-08-01 00:09 | ダイアリー | Trackback | Comments(0)

願掛け

母頼みに書いたけど、ここ一月ほど、仏壇の母にお願いごとをしていた。

しかし、母に頼ってばかりではだめ、自分でも何かをしなくては、と思い
7月25日までは〝昼食はバナナ2本と食堂のおばちゃんが作る汁物だけ〟と決めた。

以来、週5日、黙々とバナナを食べ続けてきた。

そして、ついに最終日の今日、
さすがに飽きがきたところだったので
正直、心の底からほっとしている。

さて、その効果だが、どうやら私の頼み事は叶ったみたいだ。

ルイジにバナナ願掛けのことを話したら「ばっかじゃねーの」と言うだろう。

お母さんにできることって、こんなことぐらいしかないの。
願掛けなんて、結局、自分のため、気休めなんだけどね。







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# by linda-monda | 2016-07-25 22:13 | ダイアリー | Trackback | Comments(0)

やる気スイッチ

あれもこれも、やらなきゃならないことは山ほどあり
やりたいことも山ほどある。

が、どーにも、やる気のスイッチが入らない時がある。

ものすごく久しぶりに、友だちと料理を一緒にすることになった。
20代は、吉祥寺の個人宅のお料理教室に一緒に通い
30代は、イタリア料理とスペイン料理のサークル活動を一緒にやった。
40代は、お互いになんやかやと忙しく、たま~に会ってランチなどし、
50代の今になってやっと、また一緒に料理をする機会を持てるようになった。

「作る料理がマンネリ化してきちゃって、スペイン料理、教えてよ」という彼女からの連絡で
スペイン料理やる気スイッチが、久々にカチッと入った。

食べるためだけでなく、作ることを楽しむための料理は、久しぶり。
せっかく彼女と一緒に作るのだから、少し手間のかかるものにしよう。


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奥が、タコと玉ねぎ、3色のパプリカをマリネにした〝サルピコン〟
真ん中は、マグロの〝エンパナーダ〟 
手前は、ピーマンの肉詰め

ピーマンの肉詰めは、義母のレシピにこだわった。
ネット上で同じレシピを探したけど見当たらなかった。

きっかり2時間で料理を終え、ビールやサングリアを飲みながらのランチタイム。
この充実感は、いったい何だろう... いやぁ、ほんとに満足、楽しかった。

彼女は、この春から、寝たきりではないけれど介護の必要なお姑さんと同居を始めた。

「月ー金は仕事だと思ってやってるの、だから土日はお休み」
「え、土日はどうするの?」
「土日はダンナ。お母さんと仲がいいのよ。マザコン、な~んちゃってね」

これからいつまで、今日みたいに一緒にお料理したり、おしゃべりしたりできるだろう。

若い頃は、これっぽっちも考えたことのなかったそんなことを思った。
そういう年になったってことだ。


そして、今日は、別のやる気スイッチが...

洗濯物を干す前に一枚だけ網戸を掃除しよう、と始めたら、夫が見に来た。
どうやら、彼のやる気スイッチも入ったらしい。
一度スイッチが入ると、とことんやるのが夫である。
〝うわ~ めんどくさいことになったぞ〟と思いつつ、心の中でほくそ笑む。

これやってよ、あれやってよ、はあまり得策ではない。
自分が先に始めて、夫のやる気スイッチを入れるのが良い。
もちろん、思惑が上手くいかないこともあるけど、その時はあきらめる。

きれいになった網戸から、いい風が入ってくる、夏の日の午後...

ああ、いいお休みでした。

さ、明日から、また頑張りますよ!







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# by linda-monda | 2016-07-24 16:32 | ダイアリー | Trackback | Comments(0)

今日初めて、行った、がんセンター。

お見舞い、と言うよりも、会っておしゃべりするのに
そこがちょうど都合が良かったから、てな感じかな。

12時間もかかった手術から3週間ほどしか経っていないのに
彼女は、やつれてもいないで、とても元気そうでほっとした。
悪いものを取ってしまったからスッキリしたっていうのもあるのかもしれないな。

でも、取ったからそれで終わりじゃないんだね...

念のための抗がん治療が始まるそうだ。

副作用の出方は人それぞれらしい。
どうか、彼女にとって苦しい治療になりませんように、と願うしかない。

がんの発覚から摘出まで4ヶ月。

他人からすれば、あっと言う間のふつうの4ヶ月が
彼女にとっては、不安と恐怖の長い4ヶ月だったに違いない。
ただ、その4ヶ月間の経緯を見るに、彼女にはまだまだ寿命があることは間違いない。

そうだよ、彼女みたいな人には、もっと生きてもらわないと困る。

国立がんセンターに二度と足を踏み入れなくても済むように
免疫力アップの方法でも調べてみましょうか...






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# by linda-monda | 2016-07-18 22:40 | ダイアリー | Trackback | Comments(0)