頼もしい65才

Sさんは65歳。食堂の配膳と清掃係だ。

「採用してもすぐに辞められたら困るし... 65才はちょっと心配...」と
人事は不安を口にしていたが、面接後、数名の応募者の中から採用されたのは、
Sさんだった。

くるくるとよく動く。
そんなに働いて大丈夫?
ぼちぼちやればいいんじゃないの? とみんなが声をかけるが、
「お給料頂いてるからね」とSさんは決まって言う。

確かにそういう意識で仕事をしているんだと思うが、
整理整頓、きれい好きな性分であることは間違いない。
掃除の仕方を見ていればわかる。

「手を付けたら早くやってしまいたいのよね」とも言う。
そういう性分であることもわかる。

事務所は見る見るうちにきれいになり、
「ここ、土足で入っていいんですか?」なんて言うお客さんもいるほどだ。

5年前にご主人と死別。
医者から突然余命宣告をされた時はその場で号泣し、
意識を失ってしまったそうだ。
亡くなってからは「寂しくて、寂しくて、今でも寂しいよ」と話す。
「どこへ行くにも、いつも一緒だったからね」と。

「仲の良いご夫婦だったんですね」

「そうだね~」と屈託のない言葉が返ってきた。

Sさんのような年配女性が近くに居てくれるのをとても頼もしく、嬉しく思う。

私もSさんのような65歳になれるかもしれない、と希望が持てるからかな。

だからSさん、頑張り過ぎて具合が悪くならないように
ほどほどに仕事して下さいね。






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# by linda-monda | 2017-09-17 22:26 | ダイアリー | Comments(0)

サービスデイの映画鑑賞

平日の仕事帰りに映画を観るなんて何年ぶりだろう?

記憶に間違いがなければ、子どもが生まれてからの26年間はなかった。

そしてその子どもが、
ジム・ジャームッシュ最新作『パターソン』のチラシを持ってきた。
ジャームッシュ教えたの、お母さんだけどね...

ジャームッシュは、なぜだか、会社帰りの夜に観たかった。
平日に行くなら、せっかくだから水曜日のサービスデーを利用させて頂こう。
一般1800円のところ、1100円はおいしい。
ジャームッシュを値切ったようで、ちょっと後ろめたい気もしたが...

チラシには「妻にキスし、バスを走らせ、愛犬と散歩する、いつもと変わらない日々。
それは美しさと愛おしさに溢れた、かけがえのない物語。」「毎日が新しい」とある。

こう書き換えよう。

妻にキスし、バスを走らせ、愛犬の散歩でいつものバーに立ち寄る。
一見いつもと変わらぬ日々。しかし、毎日が新しい。

ジャームッシュの映画には第三者の解説も批評も感想もいらない。
彼が自分の好みと感性の赴くままに織り成した映画を
我々もまた、各々の感性で受け止め、消化吸収するのみだ。

ジャームッシュ特集が組まれた青土社『ユリイカ』のインタビュー記事に
こんな件(くだり)があった。

パターソンは、これまでの登場人物にないほど、穏やかで満ち足りたキャラクターのように思えるが、
それはどこから生まれた思うか?、という質問に対し、

「僕はふだん、あまり自分を分析しない」と言いながら、考えられる二つの理由を挙げた。

二つ目の理由で、彼はこう言った。

「たぶん僕自身の状況が影響している。
僕も年をとったし、ここ20年ぐらいずっと太極拳をやってきて学んだことがある。
それは敵対して追い払おうとエネルギーを消耗するのではなく、
共存しながらできる限りコントロールするやり方。
あえて言うなら、そんな姿勢が僕の作品にも少し影響を与えているのかもしれない。」

トランプ大統領や金正恩氏がジャームッシュのファンになってくれたら
世界は変わるかもしれない。






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# by linda-monda | 2017-09-10 12:58 | 観る・聴く | Comments(1)

行列のできる焼き鳥屋

家から歩いて20分ぐらいの所にある、ご当地銀座。

入口(出口とも言える)付近にある焼き鳥屋さんには、いつも行列ができている。

行列に並ぶのは好きじゃないので、ずっと素通りしてきた。

ところが、桜の時期のとある日、私よりもずっと行列を嫌う夫が
Gパンのポケットから小銭を出して「今日は買うぞ」と言った。

買ってわかった繁盛の理由。

早い、大きい、おいしい、安い。

東北の精肉業者がやってる店らしい。
これなら売れるはずだわ...

今日は、午前中、有楽町駅前のビッグカメラに行き
丸の内周辺をぶらぶらと散歩。

お昼どうしようか、、、

「この辺で何か食べてお金使うより、あそこの焼き鳥買った方がよくない?」

ということで、丸の内散歩を早々に切り上げ、東京下町のご当地銀座に直行。


洒落た店が立ち並ぶ洗練された街並みよりも、地元がいいと思うようになってしまった私。

子どもの頃、母、T叔母とよく食べに入った食堂の店先で売られている〝巴焼き〟を頬張って銀ブラ。
焼き鳥と、今日はもつ煮込みも買って帰ってきた。

夕飯が楽しみだ!








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# by linda-monda | 2017-04-29 18:59 | 食べる | Comments(0)

プレミアムフライデー

プレミアムフライデー? 

恥ずかしながら、ぜんぜん知らなかった。

「お母さん、ニュース見てないの?」

いや、見てますよ。
ネットだって毎日チェックしてますよ。

それでもなぜ知らなかったのか、自分でもわかりまへん。
わたしの周囲では、誰も話題にしなかった、これは確かです。

ちょうどその日、取引先のお一人から
「今日は、〇○フライデーですね」と話しかけられた時
知らないわたしは、フライデーの前にくっついてる言葉を聞き取れず
え?なに?と疑問に思ったけど、聞き返すこともできずに
「ああ、そうですね... ハハハ」とテキトーに相槌を打った。

その日の夕方のニュースで〇〇がプレミアムであることを知ったのだった。


プレミアムだか何だか知らないけど
金使えって言うなら、金増やしてよ、と言いたい。
プレミアムフライデー特別手当でも頂けたら
3時に上がって、ウィンドーショッピングで衝動買いぐらいするかもしれないし
映画でも観て、外食ぐらいしてもいいかもね。

あ、違うよ。
プレミアムフライデー対象者に、わたしなど当初から入っていないのだよ。

プレミアムフライデーが狙っているのは
お金はあるけど暇がない、という人たちである
プレミアムフライデーを実施できるような企業に勤める人たちの懐なのだ。
国民全員に呼びかけているようで、実は、対象者は一部。
「年齢制限なし」としながら「20代から30代の女性が活躍しています」と書く求人広告と同じで
「プレミアム」という表現がフィルターなのだ。

フィルターを通過できなくとも、「花金」はわたしのもの。
消費活動に貢献はできませんが、心の持ちようでいくらでも楽しめます。






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# by linda-monda | 2017-03-04 09:38 | ダイアリー | Comments(0)

鷹の爪、怖い

料理で鷹の爪を使った。

その手を洗う前だったかどうか定かではないが
どうやら無頓着に鼻の下に触れたみたいで
最初はちょっとヒリっとしたのが、どんどんヒリヒリしてきて
もうどうにもたまらなくなってタオルで鼻の下を冷やした。

冷やした最初のうちは楽になるのだけど、冷たさがなくなるとまたすぐにヒリヒリが始まる。

まさか、救急車を呼ぶなんてことにはならないだろうな、そうなったら恥ずかしいな、
今夜は眠れるんだろうか... などと痛さの他に色んな心配が頭を過った。

鏡で見てみると、ほんのり赤く腫れているではないか...

そのうち、左耳の下もヒリヒリし始めた。
そんなところも触ったのか...

もう、情けなくて仕方なかった。

「お母さん、鷹の爪の辛さは毒なんだよ」とマリオが言った。

そうか、毒を塗ったのと同じことなのか... 

30分も冷やしていただろうか...

ようやく痛みが和らいだ。

ほっとした。

こんな経験は初めてだった。
以前は、無意識にしろ、鷹の爪を使った後にどこも触らなかったのか?

それとも加齢で皮膚が弱くなったのかな?






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# by linda-monda | 2017-03-03 18:56 | Comments(0)

わたし、似てるかも。

家族ではないけれど、近くにいる人、二人。

はっきり言って、かれらが嫌いだ。

言動が鼻持ちならない。

そして、思うのだ... わたし、似てるかも、って。


以前よくお喋りした人生の先輩たちは、わたしのことをどう思っていたのだろうか?

わたしが今かれらに抱く気持ちと同じことを私に対して感じていたのではないだろうか?


今、30~40代の頃の自分を振り返って思うのは
本当に未熟で独りよがりだったな、ということ。

その二人の言動に怒りが湧き上がってきた時は感情をぐっと抑えて思う。

わたし、似てるかも、って。







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# by linda-monda | 2017-03-02 21:41 | ダイアリー | Comments(0)

夜のおさんぽ

夕食後のおさんぽ、始めました。

夫と、です。

テレビは幸い面白い番組ないし
マリオはだいたい10時過ぎの帰宅だし
ルイジはいないし
食後の散歩が糖尿病予防によいそうだし。

土日の体育会系ウォーキングではなく
気張らず、ぶらっとその辺を周ってこよう的なノリで。

家に居る時より夫婦の会話が弾んで
倦怠期対策にもよいようです。

長い間、シャッター商店街だったさびれた通りに
ぽつぽつと新しいお店ができていて... え、こんな店あった? 
ホルモン、餃子、フランス風居酒屋、イタリアンバル...
店内にはサラリーマンの姿多数で、とても楽し気。

町に活気が戻るのは良いことだけど、近くの住人にとってはどうかな。
な~んて思いながら、オレンジの灯りについつい引き込まれそうになるのを抑えて
店の前を通り過ぎます。


夜のおさんぽ、無理せず続けていこう。







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# by linda-monda | 2017-02-01 22:53 | 散歩する | Comments(0)

某大手スーパーで、値下げ品のワゴンから二つの商品を手に取った。

一つは、水で希釈して飲むりんご酢で、「レジで半額」のシールが貼られていた。

もう一つは、プラスティックケースに入ったイタリアのチョコレートで20%引き。
いかにも「値引き品」という黄色に赤枠付きの値札に「464円」とスタンプが押されていた。

どうしようかな… と迷っていた時に、ワゴンの近くにあるチョコレートの棚に
値下げ品と同じチョコレートがあるのが目に入った。
値段は、380円也。

え、どーゆーこと?

夫は、464円から20%引きなのだ、と主張する。

いや、464円は20%引かれた値段なのだ、と私。

最近とみに頑固になった我々夫婦。
このままではスーパーで夫婦喧嘩になりかねない、と判断した私は

「ま、とにかく買ってみるから」とお酢とチョコレートを持ってレジへ。

精算後のレシートを見て、予想通りの結果にほくそ笑む。

まず、お酢は半額になっていなかった。
そして、チョコレートは464円だった。

サービスカウンターでお酢を半額にしてもらい、チョコレートは返品した。

そして、もう一度、値下げ品のワゴンに行き、
値下げ品と通常価格品のチョコレートが全く同じものであることを再確認して
店員さんを呼び止めた。

「あ~」と言った彼女の説明はこうだ。

値下げ品はクリスマスに売ったもの。
つまり、クリスマス時期に高い値を付けて売ったから
20%オフでも通常価格より高くなってしまった。

「間違いです」とその店員さんは言ったけど、値段、ちゃんと訂正したかしら?
今日、行って確かめてみようかな、な~ンてね。

「レジで半額」の件も、半額シールにバーコードを入れて
レジでの人為ミスを防いでいるスーパーもあるのだから
ミスという名の故意ではないか、と穿った見方をしたくなる。

些細な額だけど、長者番付に載るような人に庶民が寄付する謂れはまったくない。

レシート、特に値下げ品は、必ず確認しよう。








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# by linda-monda | 2017-01-29 09:05 | Comments(0)

「検診を受けておけばよかった」とは、乳がんになった著名な方々がみなさん口にする言葉だ。

検診を受ければ必ず見つかるわけではないが、
受診していたのに発見されなかった、という悔しさと
受診のチャンスを自ら逃していた、という後悔はやはり違うのだろうと思う。

何年かぶりに自治体の乳がん検診に行ってきた。

ベテランの女医さんと研修医らしき若い女医さんが診察室にいた。
視診と触診である。

ベテランの、おそらく私と同年配と思われる先生は、よく喋る人だった。

「う~ん、中かしら、小かしら...」

「ええ?!」

先生が迷っていたのは私の胸の大きさだ。記入する欄があるらしい。
びっくりさせないでよ、しこりの大きさかと思ったじゃない!

先生は、一人で迷った挙句「大きさには関係ないんですけどね」と言った。
乳がんになるのに乳房の大きさは関係ない、ということだ。

そんなのわかってますよ、とはもちろん口には出さなかったけど。

自分としては、Mサイズだと思ってるけど、果たして先生は、何と記入したのだろうか?

「ホクトさんもおっしゃってたけど、触診とマンモグラフィーでは見つからなくても
エコーでわかる場合もあるので、もし今回の検診で何も出なくても
ぜひ自費でエコーの検査を受けて下さいね」

ホクトさん? ああ、北斗晶ね。そんなんいきなり言われても...
学生時代とか、勉強のできる変わり者だったんだろうな...

というわけで、無事検査は終了。さて、結果は如何に?






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# by linda-monda | 2017-01-22 16:30 | ダイアリー | Comments(0)

満月

12日の夕方、地下鉄の穴から地上に出てふと空を見上げると
月がまあるく輝いていた。

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そうか、満月か... 

9日のT叔母の葬儀の日、従兄(叔母の息子)が「娘は近々出産のため今日来られないんです」と話した時
「12日が満月なのでその頃生まれると思うんですよね」と従兄の妻が言ったのを思い出した。

家に帰って早速調べてみると、昔から、月の満ち欠けと出産の関係について語られてはいるものの
科学的には解明されていないようだ。


13日の満月もとても美しかった。

♪♪ 月がとっても青いから~ ♪♪ なんて歌詞が浮かんじゃうってヤバくない?
そんな年じゃないんだけどな...

でも、遠回りして帰りたい気持ち、すっごくわかる。
今さらだけど、いい歌だなぁ...

清水みのる作詞、陸奥明作曲

えっ、陸奥明って、菅原都々子の実父だって、ぜんぜん知らなかった、てか
今までこの歌のこと考えたことも調べたこともなかったからだけど。

色んな歌手がカバーしていて、あれこれ聴いてみたけど
やっぱり、菅原都々子本人の若い頃の歌声が一番よかった。

ネットで見つからなかった天童よしみをぜひ聴いてみたい。

写真は、夫が撮った一枚を拝借。
寒い中、お疲れさまでした。






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# by linda-monda | 2017-01-15 10:08 | ダイアリー | Comments(0)